渋川七滝(二の滝)滋賀県東近江市和南町/渋川→愛知川・・・2010/11   
 
渋川七滝の二の滝は渋川大滝とも呼ばれ、「近江の滝」の著者は県下五指に
入るすばらしい滝と称している。沢登りやキャニオニングの愛好家にはよく知られた
場所だが、登山地図でもこの滝の記載はない。それはこの滝を拝むためにはかなり
の装備が必要で、一般の人を寄せ付けない危険な場所にあるためと思われる。
 過去の調査で林道の三叉路の手前に1本、先に2本、谷への安全な道を確認
している。ただ、長靴で濡れずに遡行するのは無理で、この日は釣り用のウェスト
ウェーダーを用意した。問題は、一の滝の釜の深さとおにぎり岩左がうまく登れるか
である。
  この点が気になるので、まずは林道からの二の滝上部への下降を試みた。降り口
は前回に目を付けていた地点である。斜面は岩がゴロゴロしていて、ザイル使用と
スパイク長靴でぎりぎりの状態であった。そして、20m、10mの2本のザイルを使い
切って、降下ポイントAに降りた。ここは周囲の風景から二の滝の上部であることが
わかった。ただ、この付近の水流はかなり速く、また深いので川に入れない。そこで、
左方の大岩のすぐ下流(降下ポイントB)に降りることにした。ただ、最後の2m
垂直岩には足場がないため、かなり怖かった。帰りは流木を足場に使うことで何とか
登攀できた。ここから二の滝の落ち口まで困難なところはないが、二の滝右岸の降下
はまたかなり危険である。(写真の左側)中段が約2mの垂直な岩(残置スリン
グあり)で、下段も足場が狭く、バランスを崩せば、深い滝壺への転落の恐れがある。
無事に右岸の下に到達できたときはさすがにほっとしたが、肝心の滝は岩に隠れて
いる。撮影ポイントは対岸になるのだが、滝壺はかなり深く、スパイク長靴では無理。
そこで、ウェストウェーダーを履き替え、水上に顔を出している岩の上に立った。しかし、
下記の写真が限界で、正面からの写真は無理であった。


*地理院地図を引用

林道の三叉路 降下ポイントAの上流
降下ポイントAの下流 降下ポイントB
二の滝の上流 二の滝の落ち口
渋川七滝(二の滝)
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