登谷は愛知川支流の和南川の上流にあり、登山口になる割谷橋には登川と記されている。この谷は
「鈴鹿の山と谷3」に遡行図があり、また環境庁の自然環境保全基礎調査ではこの谷の滝が滋賀39滝の
ひとつ（No.25)になっている。
この谷は登山にはあまり利用されないようで、情報も少なく、登山道もあるのかどうかも事前にはわか
らなかった。
現地に行くと、とりあえず川の右（左岸）に道があったので一安心した。そして、しばらく歩くと大堰堤が
行く手を阻む。さて、どうしようかと右上部を見ると白い手すりが見えた。杉林の斜面を登り、そこへ行くと
やはり道があった。登山道は斜面を高巻くように伸びている。斜面が崩落した危険箇所を過ぎて、しばらく
すると川に木製の橋がかかり、対岸に赤い祠があるのが見えた。ここまで約15分。ここからは沢歩きとなる。
そして、約5分で登谷の滝前に着く。高さ6m程度、上部の取水管が景観を損ねている。特に沢登りの装備は
不要で、長靴で十分である。
*地理院地図を引用
