神爾の滝(滋賀県大津市北比良/神爾谷)・・・2010/05、2011/11、2020/05

■2020.05
 カマブロの滝は滋賀県の比良山系東斜面の神爾の滝への道の途中にある。「滝の変化」を少し前から
テーマとしているが、この滝は落ち口に石が挟まって流身が変化したケースだ。落ち口にある30cmくらいの
石を除去しようと思ったが、無理だった。なお、滝名については「カマブロ洞」と記される場合もあるが、それは
上流にある岩の下にある広いスペースではないかと思われる。

 神爾の滝は滋賀県の比良山系の東面にある滝で、雄滝はいわゆる「ヒョングリ滝」なので知っている方も
多いだろう。今回は三度めの訪問となる。初回と二回目の訪問を示すが、すでに8年半の時が流れている。
雌滝の横の鎖場が印象に残っており、初回のスパ長での降下は命がけといった感じであった。今回のテーマ
はこのような失敗したら転落死というルートでなく、登山道から左岸斜面を安全に降下できるかを確認する
ことであった。なお、神爾の滝は6滝または7滝(No.6の段瀑を2つに分ける)と言われるので、まだ見ていない
上流滝も見ようと考えていた。ただ、上流滝周辺の左岸は落ち葉の堆積が多く、この日の装備では滑落し
そうだったので様子を見ただけで写真までは撮らなかった。雌滝の降下ポイントはレスキューポイント(シンジ-1)
から右に赤テープがある付近で、大岩が多いが傾斜はやや緩やかでザイルなしで下りられるレベルであった。
雌滝の上流にある二の滝へのは降下した斜面を登り返して、少し先のカーブの角から下りることにした。ビニール
の電気コードは記憶にあるが、これほど急斜面とは思わなかった。二の滝は美感に乏しくわざわざ危険な思い
をして見に行く必要はないだろう。以下、おおよその距離と私の所要時間などを示す。

 駐車場所--(0.8km、15分)--神爾谷/釈迦岳分岐--(0.5km、10分)--神爾の滝の看板--(0.1km、3分)--雄滝
 昔の地形図は滝位置に誤りがあり、日本滝名鑑4000では雄滝が二の滝になっているので注意したい。
詳細図については検索すると、オトマッキーさん作成の図が出てくる。その1その2。なお、滝は東斜面にあるので、
午後からは雌滝や二の滝前はかなり暗くなる。一般的な滝見は雄滝のみになるが、美しい雌滝は滝横の岩の
昇降を避ける方法で挑戦してもよいと思う。


■2011.11
  神爾の滝は六滝あるとされるが、登山ルートから普通に行けるのは雄滝(四の滝)のみとなっている。
私自身は今回が2度目になるが、雌滝への垂直に近い岩場の鎖での降下の怖さが印象に残っている。
  今回は神爾谷を遡行し、雌滝は登るだけにした。橋から雌滝までは25分程度である。踏み跡もあるが、
渡渉、堰堤越え、さらには倒木の中の通過など変化に富んでいる。長靴であれば、通過困難な場所は
あまりなく、登山道よりはおもしろい。ただ、雌滝の左の登り、雌滝落ち口から登山道、三の滝へのルート
は転落、滑落で命を落とす可能性もあるので無理しないほうがよい。五の滝、六の滝は今回もパスした。
なお、雄滝についても登山道から降りる道は滑りやすいので注意が必要である。
  地形図の神爾の滝の位置については実際とはかなりずれているので、私のGPSデータを下記に示す。
神爾の滝(雄滝)・・・N35°14′56.448″ 、E135°55′28.344″
神爾の滝(雌滝)・・・N35°14′53.730″ 、E135°55′29.736″

■2010.05
  神爾の滝と言えば、雄滝を指す。スケールの大きいハネ滝である。午前に行くと、運が良ければ、虹が
見えるそうだ。なお、カマブロの滝は旧リフト乗り場から数分でお手軽だが、二の滝、雌滝はルートが危険
すぎるのでお勧めできない。(切れそうな細いビニール線での急斜面、鎖での垂直に近い岩壁など)

*地理院地図に情報追加
■2020.05の写真
旧リフト乗り場の手前 カマブロ洞と思われる岩の下のスペース
神爾谷/釈迦岳分岐 レスキューポイント(シンジ-1)
道の右にある赤テープ 雌滝へ降下する斜面
二の滝への入口(急斜面、お勧めできない) 雄滝はここから下りる。
一の滝落ち口 雌滝の左の斜面
カマブロの滝(形状が変化した) 雌滝(正面から)
雌滝(右から) 二の滝(行く必要なし)
雄滝(滝前から) 雄滝(斜面から)


■2011.11の写真
旧リフト駅(ここに駐車) 神爾谷右岸(左)に渡る。
堰堤1 堰堤2
神爾谷右岸の滝 神爾の滝(雌滝)・・・一の滝
三の滝 神爾の滝(雄滝)・・・四の滝
シャカ谷の滝(カマブロの滝の上部) カマブロの滝
二の滝
■2010.05の写真
旧リフト乗り場 堰堤の方向でなく、右の登山道
左の広い道 ここから下りると雄滝に着く。
カマブロの滝 雄滝
二の滝
雌滝
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