ゴロ谷の滝(滋賀県東近江市君ヶ畑町/御池川支流)・・・2010/11、2011/12、2020/05

■2020/05
 ゴロ谷は鈴鹿山脈の最高峰である御池岳(1247m)の南西にある。この谷の奥
に大滝があるが、2011/12に滝手前で撤退している。8年ぶりのリベンジだ。
 当時はスパ長で行き、ゴルジュの中の小滝の釜が深く、通過できなかった。そこで、
今回は沢靴にネオプレンのウェットパンツというスタイルだ。
 R421のいわゆる八風街道から愛知川支流御池川沿いの道に進む。途中には
蛭谷」という地名がある。また、君ヶ畑あたりには「県外の方の進入はご遠慮ください」
とあるが、釣屋だろうか三重ナンバーの車がちらほら見受けられる。駐車場所までは
入口から15km35分という感じだ。この付近は天気がよいと、開放的で気持ちのよい
場所だ。駐車場所の少し先に「ゴロ谷・アザミ谷」の新しい看板があった。川へ降下
するための踏み跡は二箇所くらいあった。川幅は広いが実際に水のある場所は少なく、
渡渉はあっても河原歩きという感じだ。沢靴なのでじゃぶじゃぶと川を横切る。アザミ谷
のほかに右岸支流は3本あり、いずれも石灰岩の小石が堆積して伏流となっている。
国歌にある「さざれ石」も散見される。左からしわのある岩肌の細長い滝「縮緬の滝」
まで難所はない。ここまでは約2.3km(50分)といった感じだろう。ここから立派な廊下
があり、だんだん険悪な雰囲気になってくる。最初の小滝あたりから微妙な巻き、滝横
の通過、釜への突入、岩登りなど難度が増してくる。また、岩はややぬめっているので、
ラバーソールでは滑りやすい。大滝は15mくらいの直瀑で、形状的な個性はあまりない。
いずれにしてもこの滝は濡れずに到達することは不可能で、滝メグラーが単独で狙う所
ではない。過去には遭難もあった場所だ。
 ゴロ谷大滝から帰りに標題の滝に寄るか迷ったが、近いので寄ることにした。三度目だ。
駐車場所からアザミ谷出合までは1km(17分)くらいで、そこから谷の分岐までは0.3km
(6分)だ。冠滝は両岸が屹立していて険悪な感じだが、アザミ谷の滝は穏やかな雰囲気だ。
後者の滝前の釜がかなり深い。なお、冠滝の下段にトラロープが垂れているのを不思議に
思ったが、帰宅後にネット情報を見るとやはり登った方がいた。アザミ谷の滝の方は上部に
流木が詰まっていて、鑑賞するレベルでなかった。

■2011.12
  ゴロ谷は御池川の上流にある谷で御池岳へのルートと使われるので情報は豊富
である。御池橋付近の駐車ポイントまでは茶屋川沿いの茨川林道と違って舗装さ
れているので、落石は多いものの走りやすい。それでもR422の分岐から15kmあま
りで35分程度かかる。
 ゴロ谷から左に分岐するアザミ谷は以前に行き、冠滝は拝んでいるので今回の目
標はゴロ滝大滝となる。ただ、大滝手前はゴルジュで、いつもの装備で可能かは未
知数である。御池橋の先の斜面から河原に降り、渡渉を繰り返す。アザミ谷分岐
までは15分、縮緬の滝(他サイトの名前を借用)までは特に難所はない。狭い
ゴルジュを通過し、小滝1がまず難所である。沢靴なら何でもないと思うが、スパイク
長靴では怖い。小滝3は高さはないが、釜が深い。この上にもうひとつ小滝があり、
その上がゴロ谷大滝であるが、濡れるのがいやでここで諦める。帰りには再度の冠滝
に寄る。こちらは危険なところはない。

■2010.11
 御池川周辺に入るのは初めてである。茶屋川沿いの茨川林道と違い、舗装道な
ので走りやすい。主なポイントまでの距離は以下のとおりである。
  R421/多賀永源寺線-(4.6km)-多賀方面分岐-(1.6km)-足谷-
(2.9km)-岩合谷-(1.3km)-小又谷-(4.5km)-御池橋P 
  R421の左折点から駐車ポイントまでは15.1kmとかなりあり、車では35分くらい
かかる。永源寺ダム付近はまだ紅葉がきれいだが、さすがにここまで来るともう冬景色
である。河原歩きとなるので、長靴が必須である。橋の50mくらい先から河原に降り、
右に伸びるゴロ谷を行く。何度も渡渉を繰り返し、15分くらい歩くとアザミ谷との出合
いに着く。出合いには水はないが、次第に川が現れ、谷が狭まる。10分くらい歩くと、
左右に滝が見えた。左はアザミ谷であり、右は冠谷である。アザミ谷の滝は穏やかで
美しいが、右の冠滝は圧倒的な岩壁で険悪な感じである。帰りにゴロ谷大滝も考え
たが、冬型気圧配置で時雨れて来たので断念した。

*地理院地図に情報追加 

駐車場所 看板
河原 倒木
第一支流(アザミ谷) 第二支流
第三支流 第四支流
廊下 巨岩帯
最初の小滝
二番目の滝
四番目の滝
縮緬の滝 前衛滝
ゴロ谷大滝 アザミ谷の滝
冠滝(遠くから) 冠滝(近くから)
アザミ谷出合 アザミ谷を遡上
冠滝手前 アザミ谷の滝手前
■2011/12の写真
御池橋から上流(ゴロ谷)へ 分岐(ゴロ谷は右)
アザミ谷分岐 ゴロ谷小滝3・・・釜深い
縮緬の滝(滝前)・・・上部は見えない 縮緬の滝(遠景)・・・15m?
狭い廊下・・・いい景色 ゴロ谷小滝1・・・嫌な感じ
ゴロ谷小滝2・・・左から容易 冠滝
冠滝右の巨岩・・・大迫力 アザミ谷の滝・・・手前の滝は釜深し
■2010.11の写真
橋から上流を見る。ゴロ谷は右に曲がる。 橋から下流を見る。右に伸びるのが音羽谷。
アザミ谷との分岐付近 アザミ谷
アザミ谷の滝 冠滝
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