乳母の滝(京都府南山城村童仙房/横川支流→木津川→宇治川)・・・2012/01、2015/03

■2015.03
  童仙房地区では不動滝がよく地図に掲載されています。ただ、稚児の滝、乳母の滝は伝説
の滝として一部のマニアのみに知られた存在になっています。乳母の滝は稚児の滝より難易度が
高く、地元の方でもあまり滝前
には行っていないと思います。前回は左岸からザイルでアタックしま
したが、下部が岩斜面となり滑りやすかった
ので、今回は右岸ルートを探索することにしました。
 飛び込み台のような滝の落ち口から右岸の稜線を歩くと、ザイルなしで降りれる場所を見つけ
ました。しかし、
そこは狭いゴルジュの4段瀑で、さすがに沢屋でないと突破できません。仕方なく
少し戻ると、滝音がよく聞こえ
ます。この場所は木の生えた土斜面なので怖くはなかったですが、
ザイル20mでは届かず、もう一本出しました。
前回よりやや水量が多く、なかなか景観でした。
行かれる方はザイル30mを用意されるのが無難と思います。
■2012/01
  今日は南山城村と笠置町の境界から下流滝上部へアタックしようと考えて、總神寺に車を置く。
そして、目標とする茶畑を見ていると、道の向こうに焚き火をしている地元の方を発見。早速、
乳母の滝の話をする。この滝のことはよくご存知で「あの山の向こう」と指を指していただけた。しかし、
「あんなとこ、行けへんで」とも言われる。「とりあえず、見てきます」と言って、茶畑を越えて林に入る。
そして、しばらく彷徨ったが、これは帰りに道に迷うなと直感し、引き返す。案の定、帰りは違う場所
から茶畑に出た。
 さきほど場所にはまだ地元の方がおられたので、「やっぱり、わかりませんでした」と言い、世間話を
しながら、地形図を見てもらった。「この辺や」と言われた場所は私の睨んだ場所とほぼ一致していた。
すなわち、ため池の下流。 こうなれば、滝へのアプローチは勘でわかるものである。ただ、水泳の飛び
込み競技の台のような落ち口へは特に危険はないが、滝前へは表土の乗った滑りやすい岩壁をザイル
で降下しなければならない。「秘境の滝」という言葉が似合う存在であり、一部の滝マニア向きのみが
ここで至福の時間を過ごせる。なお、滝名は「乳母ヶ滝」と「乳母の滝」があるようだが、ここでは後者を
採用した。・・・地元Yさん、ありがとうございました。


*地理院地図を引用

■2015.03の写真
乳母の滝(正面から) 乳母の滝(やや左から)
■2012.01の写真
落ち口(かなりの高度で、飛び込み板に立った感じ) 滝壺(ほとんどない)
乳母の滝全体 乳母の滝中央部
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