月の瀬滝(三重県名張市神屋/折戸川→青蓮寺川→名張川→木津川)
・・・2009/12、2012/05、2012/10、2015/12、2020/09×2

■2020.10.01 Amebaブログ
 三重県名張市神屋の「月の瀬滝」は道から見える滝で何ら疑問がなかったのですが、
「大日本国誌」や「三国地誌」に出会い、七滝の総称という記載を見ると他の滝も見
たくなります。古い文献の情報を表にまとめ、川名を追加した現在の地理院地図を見て
考えてみます。

 まず、七つの滝があるのは魚伏川、漆谷川、西谷川で、これらの川名は現在の地図
にはありません。ただ、布生村六十瀑が魚伏川であることから、この付近から青蓮寺湖
に流れる本流は魚伏川で、現在の折戸川になります。表の1、2、3は折戸川の落ちて
いると考えられます。

 現在の月の瀬滝の下流に大きな淵があることは道から確認できるので、まずは対岸に
渡り、月の瀬滝の滝前に行くことにしました。橋を渡ると、やや水が少ない支流があります。
対岸には踏み跡があるので、月の瀬滝の滝前へはそれほど危険ではありません。やはり、
滝前に行くと迫力が違います。そして、さらに下流に下ると、大きな淵を伴った滝がありま
した。水質は悪いですが、私が発見した南谷の滝に似ています。ここから下流には目立った
滝がありません。このことから、現時点では月の瀬滝(一の滝)は鼠瀑、二の滝は烏淵瀑、
三の滝は先日、二の滝?としたもので鱒瀑という結論です。なお、地形図にあるP546は
絶版の山と高原地図に「岩尾」とあるので、漆谷川は橋の先ではないかと考えています。
次回は大瀑とも言われる龍瀑に会いたいと思います。


■2020.09.22 Amebaブログ
 先日、三重県名張市にある「月の瀬滝」「雨知滝」についての古い文献(三国地誌)
を紹介し、そこから月の瀬滝が7つの総称であるという知見を得た。また、一の滝から
三の滝があるという説もネットで見たことあるので、久しぶりに国津地区付近を訪れて
みた。
   ただ、時間的余裕がないので、道から軽く観察するという程度だ。そして、以前に認識
していた3滝の写真を撮り、道からはよく見えないが、一の滝の下流にもう一滝を確認した。
なお、前にあった「月の瀬滝」の看板はなくなり、この付近のイラストマップは新しいものに
変更されていた。残念なことに月の瀬滝や雨知滝の名前はなくなっている。地域活性化
の活動があるので、今後、雨知滝の様子も見に行きたいと考えている。この資料の一部
は興味深いので、引用させていただく。

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 特に、明治時代初期にかかれた大日本國誌一伊賀國編一によれば布生六十瀑
『雨知滝(アシダニ)』は幾重にもなる滝の名所として紹介されており、赤目滝のおよそ
3倍の解説がなされている。


■2012/05
  R165の夏見交差点から青連寺ダム方面に行き、弁天橋を右折せずに真っ直ぐ進む。
百々集落への右折する道を越え、600mくらい行ったところの右に看板がある。滝の少し
先には橋が架かっている。車は路駐になる。 月の瀬滝は典型的な分岐瀑で、水量も
多くて美しい。

■地理院地図を利用

■2020.09.30の写真
月の瀬滝上流の橋(ここから対岸へ) 橋の奥の支流(漆谷川?)
月の瀬滝(一の滝、鼠瀑?)正面から
月の瀬滝(一の滝、鼠瀑?)左岸から
月の瀬滝下流の滝(二の滝、烏淵瀑?)、水質は悪い。
月の瀬滝下流の滝の落ち口
三の滝、鱒瀑?2020.09.20
■2020.09.20の写真
推定した滝位置(地理院地図を利用)
昔のイラストマップ
新しいイラストアップの一部
月の瀬滝(一の滝)
二の滝?
三の滝?
■2015.10の写真
■2012.10の写真
■2012.05の写真
滝は橋の少し手前 看板(見落とし易い)
月の瀬滝
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