情報を京都の滝を中心に探索されているMOMOTAさんから得た。地形図を見ると、その付近
の等高線はかなり密で滝がありそうである。また、上流はくつわ池（下の池）に通じているので、
水量の心配もなさそうである。
現地はR307と府道62号のT字路（郷之口下町）から宇治川方向に約1.9km行ったと
ころで、以前とは違い、滝前にはフェンスが張られていた。滝前へは手前から潜り込むが、滝上部
への道がない。滝を直登するしかないようだ。幸い、ホールドは十分で特に問題なく、二の滝に
着く。この滝は5mくらいあるが、感動する滝ではない。やはり、先にもっと凄いのがあるはず。ただ、
この滝は直登は無理で、右から巻くしかないが傾斜は急である。ここで諦めるか、少し様子を見
に行くか、迷ったが後者を選択した。 滑落の危険がある斜面を恐る恐る進むと、やや左奥に
巨瀑が見えるではないか。「おおっ」。高さは15m程度か。谷へは5m程度だが、ザイルが必須で
ある。滝前の木はうっとうしいが、チェーンソーがないと除去が困難な大木であった。段瀑で上部も
なかなかと思うが、良い撮影場所がない。遡上距離は短いが、「秘境の滝」という言葉が似合う
素晴らしい滝で、アプローチの危険さも忘れさせてくれた。なお、右岸は落石が時々起こるような
ので、このことも頭に入れておく必要がある。
*地理院地図を引用
