「阿瀬四十八滝」は兵庫県豊岡市日高町にある。他の四十八滝と違うのは、49箇所に名前が付いている点である。予備知識としては、駐車場が2箇所にあること、阿瀬五瀑があること、北部なのでヤマビルは大丈夫だろうというくらいである。代表的な五瀑の写真や動画を撮り、他の滝については帰宅後に名前を確認すればよいだろうという安易なスタンスである。
車が第一駐車場までなので、足回りはトレッキングシューズにした。6分位で第二駐車場に着く。すぐに「いもじが滝」があるが、道からよく見えない。スパ長なら斜面を下りるのになぁと残念に思う。そして、右岸の遊歩道をしばらく進むと、左に直瀑、右に三条の滝が見えた。「源太夫滝」のイメージは幅広だったので、左の滝の名前はすぐにわからなった。この付近から川は2つに分かれ、左は若林川、右は阿瀬川となっている。予定通り、阿瀬川のみ見ることにした。この付近からは登山道となり、この日は前日に少し雨が降ったようで湿った落ち葉が堆積している。やはり、いやな感じである。しばらくすると、右足のスネに違和感を感じた。すると、例のものが付いていた。さらにズボンの右ポケットからメモを出すと、黒いものがいっしょに出てきた。この時点で、完全にやる気が喪失。しかし、龍王滝、不動滝は見たい。また、ズボンに付いたものを指で飛ばし、奥に進む。下調べ不十分で、しょんべん滝を龍王滝と思い、龍王滝を不動滝と早合点。結局、不動滝を見ずに帰ってしまうことになった。帰宅後、ズボンを見ると左下方が血染め。気が付かずに、持ち帰ったようだ。被害は4箇所で、二度目の経験となった。地質図を調べると、この付近は堆積岩(非海成層礫岩)であることがわかった。湿気の多い日はしっかりとした対策が必要と思う。