丈屋滝(奈良県川上村瀬戸/赤倉谷→中奥川→吉野川)・・・2019/04

  奈良県南部は巨瀑の宝庫であり、川上村にも「蜻蛉の滝」、「御船の滝」など立派な滝がある。今回注目したのは、吉野川中流域の中奥川である。ただ、本格的な沢登りの戸倉谷はさすがに無理で、滝屋が行けるレベルの赤倉谷を選択した。「丈屋滝」は「大屋滝」と記されることも多く、川崎実氏の「秘瀑」では前者、山と高原地図「大台ケ原」は1997年、2018年いずれも後者となっている。おそらく転記ミスで後者となったと考えられるので、当サイトでは「丈屋滝」と表記することにした。
  R169から県道258号に入るが、途中から林道中奥線となる。「塔サン」と呼ばれる大岩のトンネルを潜ると、赤倉谷出合がある。そして、本流の柴尾川に架かる橋の先を右に行くと広場があって、車を置くことができる。丈屋滝へのルートとしては、赤倉谷遡行か右岸(川の左)の仕事道になる。ただ、赤倉谷の下流域の巨岩が多く、長靴での通過が困難な場所もあるので、滝屋は仕事道の利用が時間的にも有利だ。仕事道は入口がわかりにくいのと足場の狭い(約30cm)高度感のある高巻きが難点だが仕方ない。仕事道から河原に下りるが、このポイントが帰りにわからずに苦労した。滝手前には岩門があり、ここの水深が膝下程度なので、長靴を脱いで裸足で通過することにした。そこから丈屋滝までは河原を歩くだけなので問題はない。
  丈屋滝の形状は岐阜県本巣市の「金原乙姫滝」によく似ている。水量も多く、滝壺も広い気持ちのよい滝であった。


*地理院地図に情報追加
道しるべ 誤って入った谷
橋の先を右折(P) 仕事道
河原に下りる。 岩門
丈屋滝
丈屋滝
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