長野県上松町にはお手軽な「小野の滝」があるが、この「桟（かけはし）の滝」はかなり行きにくい場所にあり、情報も少ない。「まっぷるドライブ東海・北陸信州ベスト」には記載があるが、手元の道路地図や山と高原地図「中央アルプス木曽駒空木岳」にはない。最近、GoogleMapに掲載されたので、ジオグラフィカを使っている方は位置が確認できる。ネット情報からは、地元のこだるさんが何度も行かれていることを確認した。採用したルートは大沢橋北から林道に入り、駐車場所（標高約900m）から桟沢（約730m）への降下する方法だ。地理感もなく、熊の心配もある長野の山だけにGPS、熊鈴、熊笛、ザイル20mも持参した。もちろん、単独での探索だ。駐車場所は十分な広さもあり、そこから鉄塔巡視路が下方に延びている。鞍部から谷に下りたいが、すぐに道がわからず、何となく踏み跡を進んだが高度が下がらない。そこで桟沢方向に斜面を下りるが、沢の近くの急斜面で行き止まった。東に進路を変え、何とか支沢に到達してほっとする。桟沢は花崗岩の明るい沢だ。そこからは溯上で、前衛滝もスパイク長靴で問題なかった。桟の滝は中段が見えにくいが、三段の岩肌のきれいな滝で、滝前の雰囲気もよく、達成感が味わえた。そして、滝前でおにぎりを食べ、至福の時間を過ごした。帰りは倒木の多い支沢を登ったが、だんだん傾斜がきつくなり、進路を林の中に変更した。かなり手強い急斜面だが、GPSで位置は確認しているのであまり不安はなかった。しばらくして、仕事道が見えた。なお、地図に示したルートは私の失敗例ですので、参考程度にして自己責任でチャレンジして下さい。
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