鳥渡谷の最後を飾るのが、「大鯛滝」である。ただ、「秘瀑」では「ツボノ谷滝」を「大鯛滝」とし、この滝を「鳥渡谷本谷大滝」をしている。山と高原地図やネット情報のほとんどが、「大鯛滝」としているので、とりあえず、当サイトではこの名を採用する。なお、同じ川上村の黒石谷にも同名の滝があるので、区別するときは中奥川の大鯛滝と呼ぶとよい。
　大鯛林道を奥まで進み、水道施設付近に車を置く。そこからやや細い道を上ると、ハシゴがある。これが大鯛滝への仕事道である。ステップが腐食して抜けている部分があるが、強度はまだあるので怖くはない。そこから鳥渡谷の左岸を歩くことになるが、足場が狭く、谷側が絶壁の場所もあるので注意したい。滝手前の涸れ沢から滝前に行くが、そこからやや見栄えが悪い。所要時間は20分余りである。また、斜面を登ると仕事道に合流し、そこからは滝の高さが実感できるが、流れが木に隠れる。写真を撮る場所が難しい滝である。