福井県敦賀市にある岩籠山(いわごもりやま)市橋ルートにある滝は日本滝名鑑4000に掲載されているのでかなり以前から知っていた。一般には無名滝というイメージがあるため、滝めぐりの方はあまり訪問されていなかったようだ。　北陸道の敦賀ICからR8を南下すると、市橋の信号を南に入ると岩籠山登山道入口とイラスト看板が並んでいる。ここから車幅ぎりぎりの道を800m走ると駐車場だ。かなりの広さで、トイレも完備である。滝名鑑4000にある「下の大滝」は徒歩約25分、「上の大滝」はそこから約5分と本のとおりであった。これらの滝の他にも見栄えのする滝があるので、識別するために仮名を付け、その位置を記した。なお、道からわかる滝は「下の段瀑」、「下の大滝」、「中の段瀑」くらいで、他は登山道から川に降下したり、遡上したりする必要がある。コースは沢沿いで渡渉もあるため、足まわりは長靴(スパイクは不要)がよいだろう。「下の大滝」は涼しい風で気持ちがよく、左方向からは兵庫県新温泉町の「猿壺の滝」を連想した。もちろん、こちらのほうが好みだ。「上の大滝」は支流からの流れが合流して、V字となっている。熊は少し心配だが、沢沿いで涼しく、またヤマビルがいないので、暑い時期によい場所だと思う。