中ノ滝(奈良県川上村下多古/下多古川→吉野川)・・・2020/12
中ノ滝は琵琶の滝の上流にある滝で、高さは琵琶の滝に譲るが、分岐瀑であり、流れの美しさからこちらが好みの方も多いようだ。滝見台の手前から踏み跡を進むと、分岐となり、祠がある右方から琵琶の滝の落ち口方向に進んだ。ただ、落ち口の上部で左岸に移ると踏み跡が全くない。これは予想外である。落葉が堆積した斜面はそれほど急でないため、問題なく、上流に進んでいくことができた。滝見台から30分くらいで中ノ滝に到着。冬枯れでやや寂しい風景であるが、高さもあり、複雑に落ちる水の軌跡には十分な満足感があった。 帰宅後、文献やネット情報を調べて、右岸ルートが存在することを知った。全面改訂された2020年版の山と高原地図「大峰山脈」には赤文字で「滝見台から中ノ滝までは右岸に踏み跡がある」とあり、さわナビの遡行図にも右岸道が記されている。 中ノ滝の上流については、仲西政太郎氏の山と高原地図「山上ヶ岳 弥山」1984年が詳しい。角千本淵、木ノ葉イラズノ淵、ササゴオリなど地名は今の地図にもあるが、この地図には赤の点線で登山ルートが書かれ、登山口からササゴオリの時間(登り2時間50分、下り2時間)が記されている。また、ハナスカベという名称も載っていた。 |
滝見台の手前を登る。 | 中ノ滝への道 |
右に琵琶の滝が見える。 | 分岐(右:祠→琵琶の滝落ち口、左:支流滝→右岸道?) |
祠の前を通る。 | 琵琶の滝落ち口 |
渡渉して左岸に | 滝の手前 |
中ノ滝(遠望) | 中ノ滝 |